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2006年12月29日 (金)

シチリアへの憧憬・・・その1

今から丁度五年前の12/29日に私はシチリアに降り立ちました。
何故か昔からアフリカ大陸を眼前にするこのシチリアなる島への憧れがあり、遂にその想いを果たす事が出来ました。

空路ローマからパレルモへと渡り、かの地に足を踏み入れたのですが、流石にヨーロッパの最南端の地とあって、多くの住民の顔つきがラテン系からアラブ系に変わっていたのが第一印象でした。
空港から市内へのバスに乗り込み、ホテルのチェックインを済ませて、早速街中に繰り出してみました。

紀元前から様々な民族の侵攻と統治を受けて来た街だけあって、各民族の文化が色濃く反映されていて、迷宮の中に入り込んだような、カオス状態のような、雑然としたような、不思議な感覚になりました。
良し悪しは別にして、決して他のイタリアの都市では味わえない独特の感覚です。

大通りを外れて路地を彷徨い歩けば、何やら怪しげな雰囲気が充満しており、アラブ系の彫りが深く髭の濃い顔が私をジッと睨み付けます。
マフィア発祥の地と言われるだけあって、スリルがありました。
“何処かにドン・コルレオーネがいるのではないか?”とさえ、錯覚します。

ところで、MAFIA(マフィア)の語源って知っていますでしょうか?
一説によればイタリア語でMolte Alla Francia, Italia Anela(イタリアの叫び“フランス人に死を!”)の単語の頭文字を綴ったものだと言われています。
フランス統治時代に起こった悲劇がキッカケと言われていますが、私にはその真偽は判りません。

因みに現在シチリアではマフィアという言い方はせずに、la cosa nostra(コーザ・ノストラ:我々の物)と呼んでいるそうです。

さて話は戻って、そんなパレルモの街をウロウロ徘徊した、三日目の日、思わぬ事態となりました。
そう、日本でいう大晦日の日です。何とオープンしている店が殆どありません!

“しまった、今日は大晦日だ!”と慌てても、既に遅いのです。
食料の買出しもしておらず、水もままなりません。“ウワァッ、大晦日断食パターンか!”と、以前経験した悪夢が脳裏を駆け巡ります。
ドアの開く店に飛び込みで入っても、“今晩はパーティの予約が入っているので、その準備をしているため一般客に食事は出せない。招待客でなければダメだよ”と、つれない返答。

昨日まで営業していた街中のイタリア生協も営業しておらず、“ん~、本当に困ったぞ”と思案した挙句、滞在しているホテルに交渉しましたが、
そのホテルでも当夜は「毎年恒例、大晦日~新年カウントダウンパーティ」を盛大に行うとの事。
ただし、パーティは招待形式ではなくお金さえ支払えば、誰でも参加出来るそうなので大枚を叩いて参加を決めました。

朝からの空腹を押し殺して、いよいよパーティ開始の夜8:00に会場に向かうと、
そこにはまたまた予想していなかった風景がありました。
何と参加する皆さん、老若男女を問わず、頭の先からつま先までバリッとしたタキシードやフォーマルで決めているではありませんか!
女性は背中と胸元が大きく開いたドレスを着て、高級な毛皮のコートを身にまとっています!
子供も七五三で記念写真を撮るような、かわいいフォーマルで決めています!

“ウヮ~ッ、フォーマル・パーティだったのか!”と気が付いた時には、既に手遅れ。
空腹を満たす事に頭が一杯だった私は、パーティの形式を聞く事をスッカリ忘れていました。
着たきり雀状態でシチリア入りした私はジーパンと毛玉だらけのセーターしか持っておらず、皆の視線を背中に感じつつ、
“エエ~ィ、今更どうなるもんでもないわい!”と腹を括り、空腹を満たす事に専念し、シチリア料理とワインを胃袋に放り込みました。

空腹も収まり適度な酔いが回ってきた頃、場に馴染んだのか(そんな訳は無く、皆さん無視していただけ)それほど視線を感じなくなりました。
と、そこへ一人の若いカメリエーレが私のテーブルにやってきて、

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

カメリエーレ「Scusi,lei è giapponese?, Conosce NAKATA?」【すみません、貴方は日本人ですか?ナカタを知っていますか?】と聞いてきました。

「Si, conosco NAKATA. È un giocatore giapponese, anche è famoso in Italia, vero?」【はい、知っています。日本人サッカー選手でしょ。イタリアでも有名なんですよね。】

カメリエーレ「Si~,si~,esatto, le piace?」【はい、はい、その通りです。貴方は好きですか?】

「Si, mi piace molto. È lei?」【はい、とても好きですよ。貴方は?】

カメリエーレ「Certo, anchio mi piace!」【勿論、私も好きです!】

と、この後数分に渡って中田談義・サッカー談義がパーティ会場から浮いたテーブルで行われていました。
この光景をジッ見ていたであろう初老のイタリア人紳士が私達のテーブルにやってきて、

紳士「ワ・タ・シ・ハ・ニ・ッ・ポ・ン・デ~シ」とタドタドしい訳の分からない日本語を話し始めました。

紳士「オ・サ・カ、、、ナ・ゴ・ヤ、、、ト・キ・オ・デ~シ」

これは多分、「私は日本に行った事があります。大阪、名古屋、東京です」と言いたいのだろうと判断して

「そうでしたか。それは、それは・・・」「Ma, non ha bisogno di parlare in giapponese, so parlare italiano unpo'.」【でも日本語で言わなくてもいいですよ。少しだけイタリア語を話せますから】

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

と言ったら、総勢15人はいるであろう紳士淑女のテーブルに招き入れられて、質問攻め&ワイン攻撃に遭いました。

彼らはどうしてこの大晦日カウントダウンパーティに小汚い格好をした東洋人がいるのか?不思議だったみたいで、
「あれは中国人だ」とか、「あれはパーティ招待状を拾ったに違いない」とか、あれこれと議論を交わして酒の肴にしていたらしいのです。
でも、これこれこういう訳で・・・と、大晦日喰い逸れ事情を話したら「Manma mia(マンマ・ミア~)!」と同情してくれて、その後は“飲めや、歌えや、踊れや、騒げや”の大宴会へとなだれ込みました。

イタリア人全般に言える事なのですが、特にシチリア人はシチリアに強い愛着を持っていて、一度打ち解けると非常に情に厚い方が多いと感じました。
大宴会は新年へのカウントダウンを挟んでも続き、1/1早朝にアグリジェントに行こうとしていた私の計画は完全無視されて、深夜まで続くのでした・・・。

寝不足&二日酔いで迎えた1/1のアグリジェントの話は、また次回に・・・!

今日はイタリアでも人気の高い作曲家のこの曲:ヴェルディ作曲 リスト編曲「リゴレット」

「Rigoletto.mp3」をダウンロード

お楽しみ下さい!

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