ライヒ考
私の好きな作曲家にスティーブ・ライヒ(Steive Reich)という方がいます。
初めて聴いたのは19歳の時でしたが、それまでに聴いた事が無い不思議な感覚に陥ったのを記憶しています。
その時は単純に、“こんな凄い音楽を構築出来るなんて、どんな頭の構造をしているのかな?”と、疑問に思っていました。(今でも疑問なのですが・・・)
その後、クロノス・カルテットやパット・メセニーといった大物アーティストが続々と作品を取り上げ、演奏してメジャー街道を進んでいったのですが、相変わらずマイペースで良い作品を発表しているみたいなのでファンとしてはとても嬉しい限りです。
ライヒの作品は一般的にミニマム・ミュージックと言われるカテゴリーに属しています。
現代音楽なのですが、(ある意味で)耳障りが良く、クラシック音楽や現代音楽を苦手としている方にも、意外に好感を持って貰えるのではないか?とも思います。
有名な作品で「砂漠の音楽(Desert Music)」がありますが、以前に三菱自動車のギャランのCMにも使われた事があるので、もしかしたら記憶している方もいらっしゃるかも知れませんね。
この音楽にも表れているように、反復するリズミックなフレーズを巧みに展開させて、次のシーケンスと連動させて複雑なポリ・リズムを構築します。
そして、そのフレーズがまた違うシーケンスへと時間をかけて変化する構成は見事!の一言に尽きます。
最近私は専ら車を運転する時のBGMはライヒの音楽になっています。
刻々と変化する車窓の景色は、時間と共に変化するライヒの音楽とマッチしているように思うのですが、どうでしょうかね?
機会がありましたら是非皆さんもスティーブ・ライヒの音楽を聴いてみて下さい。
きっとハッとする発見があると思いますヨ。
※私のオススメは「ニューヨーク・カウンター・ポイント」
↓
私はクラリネットの斬新な使い方にこの楽器の魅力を再発見しました!
さて、今日は久々に私の演奏をアップします。
曲はチャイコフスキー作曲/花のワルツから「トレパーク」です。
(後半のサビの部分からの演奏にしています)
「tchaikovsky_nutcracker_trepak.mp3」をダウンロード
お楽しみ下さい!
« ピンチは続くよ。 | トップページ | 最近気になる音楽 »
この記事へのコメントは終了しました。
コメント