無謀!亜細亜巡り(タイ編Ⅴ)
今日は無謀!亜細亜巡り(タイ編Ⅳ)の続きです。
今回のタイ国訪問のメイン・イベントであるムエタイ(タイ式キックボクシング)の試合がいよいよ始まりました!
私はギャンブラーではないので、メイン1試合しか賭けていませんでしたが、会場には賭けを楽しんでいる(というより熱狂している)観客も多く、全ての試合がメインの様に熱気&興奮&罵声&怒号に包まれていました。
“ウぁ~、こ、これが本場のムエタイの熱気か・・・!”と興奮と呆気に取られる秋田県人が一人。
試合は凄いです。
まるで殺し合い(?)です。
拳にはグローブを着けていますので、拳による致命傷は回避出来るのですが、ムエタイは肘があります。
人体で最も鋭角な部分を平気で相手に叩き込みます。
常人では重症は免れないでしょう。
選手も血を流す者が続出します。
それに加えて、鞭の如く撓る蹴りが飛んで来ます。
ローキックはそれ程多くはありませんが、ミドルキック(回し蹴りスタイル)がバンバン、ビシバシ相手の脇腹に炸裂します!
フラフラになった相手にはトドメのハイキックを顔面やテンプル(こめかみ)に叩き込みます。
死んじゃうって、普通~!!
そんな試合を見て観客は興奮しています。
(私も興奮しましたけど)
賭けに負けた観客はその場で賭け札をビリビリ破いてしまいます。
数試合が終わると辺りは白い破け紙で一杯になっていました。
さて、試合は進んでいよいよ最終試合、メインイベントの大トリを迎えました!!
“何とか~、かんとか~”とリング上でタイ語でアナウンスをして、神に捧げるダンスをすると試合が始まりました。
私は直感で強そうな(顔付きの悪い)選手の方に賭けていました。
軽いジャブの応酬から試合は始まりました。
“オオ、やはり睨んだ通り、この選手はやるワイ!”
と思って試合を観戦していたのですが・・・
ラッキーパンチか何だか分からないけど、相手のフックが私の応援していた選手のアゴをかすめました。
すると、グラグラとヒザが揺れました。
すかさず、ミドルキックを叩き込まれ、敢え無くダウンです。
“ワン・ツー・スリー、・・・”とカウントは続いていきます。
どうにか10カウント以内に立ち上がったのですが、既に目の焦点が定まらない様子でフラフラ気味です。
相手の追撃のパンチを4、5発受けると、またもやリング上に大の字状態です。
“ワン・ツー・スリー、・・・”とカウントは続きますが、もはやピクリともしません。
カン・カン・カンとゴングが鳴らされ試合終了です。
そう、負けてしまいました。
1ラウンドKO負けでした。
その瞬間に私の賭け札も紙クズとなってしまいました!
“あ~あ、負けちゃった!!”
結局は1円も得る事が出来なかったのですが、本場ムエタイの熱気を直に感じる事が出来た私は満足でした。
余韻を引き摺りながら近くの屋台でビールとモツ煮(?)を食べ、もう一日残っているバンコク滞在をどうするか?思案するのでした。
“ん~、チェンマイでもチト危ない(?)目に会ったし、バンコクでは大人しくしたら良いかな・・・?”と、平和なメコン川下りを考え付くのでした。
早速、ホテルに戻ってフロントの兄ちゃんにメコン川下りツアー参加をお願いして、参加する事になりました。
でも就寝前に酒が足りない秋田県人はここでもホテルバーに行って、ガラにもなくカクテルなんぞ注文するのでした。
暫くするとタイ人姉さん3人組のバンド演奏が始まったではありませんか!
“オッ、タイでカクテルなんぞ飲んでいる私、そこへ美女バンドのお出ましか!”
とすっかりイイ気になってほろ酔い加減になり、熟睡したのは言うまでもありません。
翌朝は東洋のベニス、バンコク・メコン川下りへと向かうのでした。
次回へ続く
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