え~、毎度オバカな事を書いている私なのですが、
今日はチト良い話を・・・
少し前のNew York Timesに掲載されていた記事なのですが、
我が家族揃って“ええ話や~
”って盛り上がったので紹介しますね。
オリジナルソースはこちら
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http://select.nytimes.com/gst/abstract.html?res=F10C12F7385E0C7A8DDDA10894DF404482
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http://news.caradisiac.com/A-84-ans-il-conduit-toujours-sa-premiere-voiture-047
アメリカにクラーレンス・クリーブランド・カーティスと言う現在84歳のお爺さん(失礼)がいます。
この方は1938年、彼が15歳の時に10ドルで「1929 Ford Model A」という車を買いました。もし新品なら当時でも400ドルした車ですが、景気低迷時代ゆえ安く買えたのだそうです。
カーティス氏自身も当時は仕事もなく常にお腹をすかせていたようで、
16歳になって免許を取得するまで、1年間は無免許で乗っていたとの事。
一番大きな改造は1940年にHudson Terraplane engineというエンジンを搭載したこと。
当時は学校までレースして走ったりしていましたが、標準エンジンのままではどうしても勝てない車があったらしく、そのために変えたのだそうです。
もちろんその後は負け知らずの車となりました。
この車の魅力のひとつは一切のレストア(古い車を新品のように復元すること)がなされていないことで、床に穴があり、座席からは綿がはみ出て、ペイントもはげている箇所があり、彼はレストアするキットを持っていても、どうしてもそのままの姿にしておきたくて愛しい車に手を加えられなかったと言います。
もうひとつの車に対する強い思い入れは、この車を買ってまもなくの頃、
彼は妻のドロシーに出会ったということです。
彼が17歳で彼女が14歳、1998年に妻が亡くなるまで56年間ものあいだ夫婦だったのです。
ティーンエイジャーのときに二人の名前をハンドルに刻み付けた文字は今でも見ることができます。
その車の中でキスした女性は彼女が初めてで唯一彼女だけだったと言います。
1928年から1931年の間に同じモデルは500万台ほど作られ、現在では5万から10万台しか残っていないと言われています。
フォード社のテクニカルディレクターによると、カーティス氏のように長期間にわたるオーナーは非常にまれで、普通は転々と人から人へ渡り歩くそうです。
車は見た目にも価値がありますが、ストーリー性も含め、すでにモーターショーなどで14のトロフィーを獲得しているそうです。
車の状態からそれほど価値はないけれど、カーティス氏はそのまま家族に残したいと伝えています。
彼のひ孫であるマイク・ゼニスキー(Mike Zenisky)氏は、曽祖父がこよなく愛した車へのシンボルとして語っています。
カーティス氏のFord Model Aは最愛の妻との初キスや同級生とのレースなど、思い出が一番詰まった車として、いつまでも心に残る大切な車なのでしょうね。
現在のように物を大切にせず、何でもかんでも廃棄→新品購入する時代において、彼のように思い出を大切にいつまでも少年の心を持って年を重ねたいって柄にもなく思ってしまいました。
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