無謀!亜細亜巡り(タイ編Ⅷ)
今日は無謀!亜細亜巡り(タイ編Ⅶ)の続きです。
パッポン通りでとあるゴーゴーバーでの店員からの更に衝撃的な一言!
店員:“旦那、これは300ルピーじゃありませんゼ、300ドル(約36,000円)ですがなッ!”
私:“何~ッ!!”
店員:“どうなさいます?、払っていただけるんでしょうね!?”
と威圧的な態度できました。
私:“バカ言え!、どこの世界にビール2本飲んで300ドル払う奴がいるんだ!”
店員:“旦那、そりゃ~ないですぜ。うちのメニューにキチンとドル表示されていますゼ。しっかり確かめない旦那が悪いとちゃいますか!?”
ときたモンだ。
確かに示されたメニュー(裏メニューでしょうが)にはドル表示で値段が書かれていました。
そう、ここはボッタクリ・バーだったのです!!
私:“ふざけんじゃねーよ!、誰がそんな金払うもんか!!アホぬかせ凸(`д´メ)”
店員:タイ語で“オ~イ!”
と誰かを呼びました。
すると、何処からともなく体格の良いイカツイお兄さん達が4人登場しました。
一人のお兄さんの手には鈍く光る物が握られています。
ここは2階です。
周りを見回しても窓はありません。
入口兼出口には、別のお兄さんが腕組みをしてガムをクチャクチャ噛みながら立っています。
先程まで女になりすまして酒をせびってきたオ●マダンサーズは冷やかな男の表情に変わっていました。(¬、¬)
ピンチです。(-"-;)
店員:“ちょっと、別室までご足労下さいナ♪”
地上階であれば全力疾走&ダッシュしてその場を離れる事も可能だっかかも知れませんが、状況が最悪です!
私:“・・・・・・・・・・”
背中に光り物を当てられて、言われるままに別室へと連行されました。
別室には店のオーナーと思わしき男がいました。
バタンとドアは閉められ、カチッとロックされました。
部屋の中にはイカツイお兄さん2人と、オーナー、そして私の4人です。
窓はありましたが、2重サッシぽいし、結構高さもありましたので、窓を突き破っての脱出も不可能そうです。
仮に何らかの方法で連中3人をKOしても、出口まで無傷で到達出来そうもありません。
そのうちにオーナーが英語で、
“旦那、300ドル払ってもらわにゃ~、困りますゼ!”
“ナンならクレジット・カードでもOKですゼ!”
ときました。
ここで私は英語が理解出来ない日本人になりすまして、
”ハ~?、ハ~?(・・?)”
と理解不能作戦に出ました。
こうなりゃ、恥も外聞も関係ありません!
ひたすら日本語オンリーで
“ワ・カ・ラ・ナ・イ”を繰り返す壊れたレコード・プレーヤーと化しました。
向こうは頭を突きあわせて作戦会議を開きましたが、その隙に私は財布の中から札とクレジット・カードを靴の中にしまい込み、何食わぬ顔を決め込みます。
会議が終了して、犯人取調べの刑事ドラマ風に
“いい加減に吐いちまいナ金払いナ!”
と両手で机を叩いて威圧作戦を決行してきました。
次第にエスカレートしてきて、光り物で爪を研ぐ仕草をこれ見よがしにしてきました。
それでも、知らん振り&ワ・カ・ラ・ナ・イ作戦をする私。
こうなると、最終手段が登場です。
そう、手の平サイズ砲銃です!
さすがにこれを向けられた時はビビリました!((゚□゚;;))
“旦那、300ドルでメコン川を流れたら洒落になんないでしょ♪”
酔いも血の気もスゥ~と引いてしまい・・・
こうなると、流石に強情な秋田県人も観念せざるを得ませんでした。
“オ・オ、、、OK、、、”
と言って300ドル払って(交渉して200ドルにマケてもらいましたが・・・)何とか開放してもらいました。
店を出て、パッポン通りに戻った私はタクシーを拾ってそそくさとパッポンを後にしたのですが、その車中、
“ああ~、もっと早くハシゴを切り上げておくべきだった!”、
“ああ~、ホテルのフロント姉ちゃんの言う事を聞いておくべきだった!”
と後悔したのは、言うまでもありません!
翌日はおまけに飛行機に不備が見つかり、空港で6時間待ちの憂き目(飛行機会社は500円の食事券を出しましたが、500円で6時間どうやって待つの???)に遭ってしまい、苦い苦い思い出を胸にタイ国を後にした秋田県人でした!!
最近のコメント